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2007年5月19日 (土)

日本語教師養成講座 in New York

去年の暮れ、ランゲージスクールのクラスメートから40代のネイティブイングリッシュの女性を紹介されました、日本語と英語のエクスチェンジのために。

どういうことかというと、彼女のアパートに一週間に1回か2回お邪魔して、こんにちは~!と言って入ってから最初の1時間は日本語で、1時間経つと英語会話に切り替えるということです。彼女が用意してくれたクッキーや私が持って行ったおせんべいをかじりながら・・・Coffee_2

彼女の日本語は2級の検定試験を受けるくらいなので、けっこうレベル高いです。その彼女にある日聞かれました “ねぇ、この日本語、英語に訳して・・・”って2級試験用の応用ドリルを開きながら。どんな日本語かっていうと「私はできる限りの手を尽くしたが、何も手 Hand_1 に入れられなかった」という文章です。

で適当に英文を作って説明したら、“この「手」は何?この「手」は・・・”と聞かれ、あ、そうねぇ~この手は腕の先に付いている手じゃないものね~、と改めて日本語がややこしいのを認識させられました。

余談ですが、私が出版社に入りたての頃、漢字の書けない(ついでに英語の話せない)編集者として同僚によくからからかわれまし。因みにあの頃の出版社には、書いている記事はつまらなくても、漢字をいっぱい知っている編集者はたくさんいました。

私が会社を辞めるちょっと前には帰国子女という子がた~くさん入ってきました。その中には英語はペラペラだが作家から送られてきた日本語が分からない、要は日本語のニュアンスが分からないってヤツがいました。これには仰天  (゜o゜) Bikkuri_2 させられましたよほんとに。入社試験で何をチェックしているのかと。今はわかりません、どんな編集者がいるのか。

本題に戻りますが、そんなわけで、ここはイッチョ日本語を外国人に教えられるように勉強してみるか!Denki_1 と奮起したわけです。

マンハッタンにジャパンソサエティという日本の文化をアメリカに伝えるための組織があります。ここでプログラムされている「日本語教師養成講座」に通うことを決意し、4月後半から通っています。この講座、ただ座って現役日本語教師の教えを聞いていればいいのだろうと安易に申し込んだのですが、どっこい、そういう授業は最初の3回だけで、その後は交代で1回20分のデモンストレーションをしなくてはならないことが分かりました、しかも自分で独自に考え作った教材で。これけっこうハードUzumaki_2 です。

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すでに生徒役の13人のクラスメートの前で2回、初級者用のデモをしました。まだ来週最終日の10分間デモが残っています。はっきりいって私は教師に向いていません。そう1回目で自覚しました。だから途中からは、教師になるために通うのではなくて、楽しくOnpu_5 参加することに切り替えました。

ただやはり、“あれ、これ、それ”と “あの、この、その”  の違い、というか使い分けをどうやって生徒に教えるかなどのテクニックは、ふ~んなるほどねぇ~と関心させられています。こういったことはやはり学費を払っているだけのことはあります。

それとここに集まってきた“日本語教師になりたい日本人”の何人かが変でおもしろいです。生徒26人中3人が男性。女性の殆どは30代後半から40代の主婦。ダンナの海外転勤のために妻ビザで来ている人が殆どです。

昨日の授業で私の前に座ったきれいでおっとりした女性のダンナは日系の商社マンだそうです。そして私の隣に座っていた女性とは、帰宅後出かけたセントラルパークの前でばったり遭遇。この近所にお住まいですか?と聞くと、スッゴイ高そうな高層アパートを指差して“あそこに住んでるの~”だって。そっくりな顔をした7歳くらいの娘さんを連れていました。

中には日本人小学校で先生をしている女性もいて、この人、使っている教科書とそれにのっとって教えている先生のある言い回しを指摘して“その言い方はおかしい。日本語では絶対ありえない言い方です!”なんて、断定的な説明を延々としちゃう。

客観的に聞いているとそこには先生が説明したある部分を彼女が聞き逃しているがゆえに起きている大きな誤解があると分かるのですが・・・。それが彼女に分かるまでの押し問答の最中、私はトイレに行かせていただきました。

何しろこちらに長く住んでいる、そして特に働いている人はアメリカ人化してしまって、主張が強い(あ、誤解のないように。アメリカ人でも相手の話をちゃんと聞く人もたくさんいます)。しかしアメリカ人にはなりきっていらず、しかし日本人でもなくなっちゃっている。私はこちらに来てから、こういう日本人の女性何人かに出くわしました。疲れます、こういう人。

60代らしき女性も3、4人いて、このうちの1人Fさんがすごい!Okoru_2 在米40年というこの女性、授業開始待ちに隣りに座った人に学校の文句をこれでもかっていうほど途切れもなく話しかける。じゃあ来なきゃいいじゃない・・・って皆思いながら我慢してきいている・・・

でも授業や連絡事項は殆んど理解していないみたいで、解散時に“え、どうするの!?宿題ってなに?!”なんて周りの人に聞きまくっている。最初のうちは皆丁寧に教えていたけど、今は誰も取り合わず、“先生に聞いたほうがいいですよ”なんて言ってさっさと帰ってしまう。それで、この人のデモンストレーションがすごかった。

デモは何しろまったく日本語の分からない初級の外国人生徒に教えることが前提ですから、話すことはその日までに勉強したことと、その日教えること、そして片言の英語だけ。

F さんの担当する講義内容は日付と時刻で、特に「何時ですか」と「○時から○時まで」というフレーズ。しかしデモが始まったとたん、彼女はとうとうと「時間」ということの概念について語りだしてしまったのです。

“時間は人間にとって切り離せないもの。そう、いつもこうやって背中に背負っている、それが時間ですね” ってな感じで・・・

この概念も何の根拠もないものだし、日本人にも分からないような抽象的な言いまわして語り続けている20分間、みんな最初は何がなんだか分からないでいたのですが、途中から教室内は笑いの渦になり、先生もあきれ返って何の評価もしませんでした。評価のしようがないというのが正直なところでしょう。

結局彼女はこの日、自分のデモはウケタ!と思って帰ったと思います。

2回目デモは違う生徒と違う先生(デモのときはクラスが2つに分かれます。あちらの先生のが優秀)の前ですることになっているので、残念ながら彼女の2回目デモを見る事ができなかったのですが、翌日から彼女、おとなしくなっていました。

あと極めつけ“ヤナ女”Down_3 の話させてください。30代後半の小太りな女性。

初日、私の隣に座ったその女性は、先生がプログラム説明をしている時、たぶんメモ用紙の代わりだと思いますが、ノートパソコンを持って来てすべて英語で書き込んでいました、これ見よがしに。

まぁ英語のできない私のひがみかも知れませんが、何も日本語講座について日本語で説明しているのだから、英語で書き込むこたぁないだろうに・・・と思いながらも無視していたのですが、けっこうこの行為、隣でやられると気になるんですよ。ほらPC打ち込むときのパチパチって音とか。

しかしこれだけなら別に我慢の範囲なのですが、彼女しょっちゅう質問するんです、先生いじめArya_1 とも取れるような質問を。もう大分前のことなので殆んど忘れてしまいましたが、ひとつだけよ~く憶えています。

この日2冊の教材が配られました。一冊は初級生徒用のテキスト。もう一冊が教師用指導書。この2冊目にはこの教材独自の文法説明用語が書いてあります。

これを先生が説明している時、 “先生、この待遇表現、後置性、それと位相は英語でなんというのですか?” と彼女。

クラスにはデモの時間以外は常に先生は2人いて、その2人が顔を見合わせて (@_@)  “あ、分かりません。すみませんが、次回の授業までに調べますので、私たちの宿題ということにしてください”と言うと、してやったりといった感じの笑みを浮かべて頷いていました。

対偶表現だの、後置性だの、私たちがこの言葉を英語で知る必要はまったくなく、この質問には皆唖然となりました。そして次の授業日開始早々、この日本語の意味を英語で説明したプリントが先生から配られました。

しかし彼女はその日欠席。そして未だに姿を現しません。

ほかにもまだ笑っちゃうような変な人がいるのですが、長くなったのでこの辺にしておきます。

来週の木曜(5月24日)でジャパンソサエティ通いも終わります。そしたら再来週1週間、私だけのヴァケーションがやってきます。わ~い! この間に友人の車でフィアデルフィア美術館に行く予定です!どんな美術館だったか、またこちらでお知らせしますねー

20075_001

暑くもなく寒くもなく、散歩に最高の5月のセントラルパーク  

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