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2007年5月29日 (火)

腰痛とカイロプラクティックとハーレーダビッドソン

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ニュージャージーに住む友人のハーレーダビッドソン。
ピューマのように美しいです

去年の夏くらいから左の腰が痛みだし、でも鍼やマッサージを受ければその日のうちに痛みは治まっていたのですが Acha_5 ・・・

今年に入ってから常に左の腰から踵にかけて鈍痛を感じるようになってしまいました。4月に帰国した時も以前お世話になった池尻大橋の鍼灸に駆け込んだのですが、やっぱりだめでした Down_4

この1,2カ月、腰痛のお陰で寝付かれず、処方箋でもらった睡眠薬を飲んでいたのですが、周りのすべての人が言うんです “ダメ、それは体に良くない!”って。

ここでアメリカの薬事情をちょっと。1年半前くらいからストレス等で眠れない時にはAMBIENという処方箋薬を病院近くのドラッグストアで買って飲んでいました。1ヵ月分30錠で$110。いまのレートなら日本円に直すと¥13,310です。高いでしょうHq24_f9a71

最近また同じAMBIENの処方箋をもらって、今度はアパートの近くのドラッグストアに行ったら、請求されたのが$54.89。薬が間違っているに違いないと思い店の人に問いただすと、うちはこの値段で今扱っているんですよ、という返事。え~、おんなじ薬がドラッグストアによって違うわけ~?なんて疑心暗鬼になりながら中を見ると、まったく以前の薬と同じ。でもケースの外にAMBIENとは書いてなくてZOLPIDENと書いてある。でも処方箋には確かにAMBIENと書いてあったはず。

それですぐに病院に電話を入れると先生曰く“ああ、それ同じ薬です。こちらは販売会社によって同じ薬が違う名前と違う値段で売られているの。日本人はブランド名にこだわる人が多いのでAMBIENにしたんだけれど・・・”

えぇ~!そ、そんな~!いくら保険会社が払ってくれるからって、品質にまったく違いがないなら安いほうがいいに決まってるじゃありませんか!ねぇBikkuri_3

で、次回からはZOLPIDENを処方してくれるようにお願いしたわけですが、これって日本じゃ考えられないことですよね、同じ薬が違う名前で、しかも半額も違って売られているなんて。

でもAMBIENの$110は安いほうです。一度、目薬2つの処方箋を出してもらったら、$175と$150だった記憶があります。キャッシャーのカリブ系のちょっと浅黒いお姉さんが“ワゥ!大丈夫!”Vsign_2 って心配してくれたので、大丈夫、後で保険が降りるから・・・と言って帰ってきたことがありました。アメリカは何しろ医療関係がバカ高く、貧乏人は病気になれません。これはもうよく知られたことなのであえて言いませんが、ひどい国ですDown_5

腰痛の話に戻りますが、なんだかずっと治らないのが恐くなって、例の睡眠薬を処方してもらっている内科・婦人科の先生に会いに行きました。そして優秀なカイロプラクティックの先生をもしご存知なら紹介して欲しいとお願いしてみました。でも先生はそんなに痛みが止まらないなら、原因を追究するほうが先決。腰の部分だけMRICTスキャンみたいなもの)を受けてみましょう、という話になりました。

でも私、原因、分かっているんです。首と腰の骨がずれているんですAse_5 、たぶん。

話は古くなりますが、私は子供の頃、消化系内臓が弱くて冷たいものや消化の悪いものは一切母が食べさせてくれませんでした。それでもしょっちゅうお腹を壊してしょっちゅう病院通いでした。大人になってもほぼ同じ。

出版社に入社して1年後くらいのある日、顔中にブツブツができて治りませんでした。皮膚科に3軒くらい通ってみましたが日毎悪化するばかり。同僚に“そのブツブツ、生きてるって感じね!”っておもしろそうに言われ、結構辛い日々でした。Kasa_1 これが1年くらい続いたかな?

母がひどく心配して、ぎっくり腰の治療に通い始めた整体の先生に私の様態を話すと、“肝臓が悪いのかもしれない。しかし見てみないとわからないから連れてきなさい”といわれ、行きました。

その先生は整体にカイロプラクティック、そしてオプテマシーという3つのスキルをアメリカで学んだ人でした。

最初は会社を半日休んで毎日、それから1週間に2回、1回、1ヶ月に2回そして1回、3ヶ月に1回から1年に1回・・・とここに通うこと約15年。ずっと、ずっと、活火山のように噴出していた顔のブツブツはみるみるうちに治まり、1ヶ月もしないうちにすっかり治ってしまいました。そして姿勢が良くなり、胃腸も丈夫になり、背も3センチ伸びました、29歳の頃ですよ!

その先生曰く、背骨の肝臓や胃腸につながっている部分と仙骨、そして首の骨がずれている、との事でした。すべての原因は悪い姿勢からきていたのですね。

しかしこの先生、10年ほど前に癌でなくなってしまったのです。すご~いショックでした。“癌だけは治せない・・・” とよくいっていましたが、西洋医学をまったく信じていなかったので癌になっても病院に行かなかったそうです。

で、話は今に戻りますが、だから私のこの腰痛を治すには腕のいいカイロプラクティックの先生に診てもらうことが先決なんです。アメリカはなんといってもカイロプラクティックの本場ですからね。

とそうこうしているうちに、ニュージャージーに住むアメリカ人と知り合う機会があり、彼にカイロのいい先生はいないかと聞くHq24_f8f31 “ニュージャージーに一人いる” Denki_2 と言う返事(ニュージャージーとはマンハッタンの西側にあるハドソン川を隔てた隣の州で、ここに住む人はたいてい一軒家もち。マンハッタンのペンステーションから電車が出ていて、私の友人が利用している駅までは約35分くらい。距離にして東京から横浜といったところでしょう。朝と晩は通勤ラッシュになります。ニュージャージーで家まで5分だよと言ったら、それは車でのこと。車はニュージャージーの暮らしに必須です)。

“ほんとう・・・? カイロだけは腕がほんとに良くないと、もっと悪くなっちゃうんだよ”って言うと、“オハイオに嫁いだ娘が今そのドクターをやっているけど、オハイオはちょっと遠いので、娘と同じ大学で勉強し、娘を教えた優秀なドクターを紹介してあげるよ”という朗報Nikoniko_7

それで行ってまいりました。初回は体全体をチェック。指摘した悪い部分は日本の先生が指摘したところと同じだったので、ちょっと安心しました。治療はカイロプラクティックだけなのでものの10分くらいで終わってしまいました。ボキボキいっていました。首と背中(肩甲骨の間あたり)の治療は効いた気がするのですが、肝心の腰の方がいまいちでしたねHq24_f9991

1回では治らないので少なくとも週に1回は来るようにいわれたのですが、受診料が気になって、なぜならカイロプラクティックには私の保険が利かないので。このことが分かると先生、連れて行ってくれたアメリカ人の家族ってことにしてくれて、彼の保険証をコピーしていました。だから1回$20という格安料金。“え、え、えーUzumaki_3 、こんなことあり!? これはあなたの保険書のグレードのお陰?” って聞いたら “いや、ドクターのお陰だよ” とのこと。ここらへんも日本とはかなり違いますよね。

それで当分の間通院を続けることにしました。しかし2回目の一昨日、早く診察が終わったので友人の家に行き、彼の趣味のハーレーダビッドソンに乗せてもらったら、またぎ方が悪かったのか左足にしびれが走りました。せっかくカイロプラクティック受けても何にもなんないよね~これじゃ~と思いながらも、ハーレー・ライドに超満足。もちろん彼の後ろに乗ったんですよ、彼に抱きついて。Onpu_6 でも彼すっご~く太っているので、私の手が彼のお腹の前で合わないのに一抹の不安がありましたが。

ところで、このアメリカ人の男性ですが、私のボーイフレンドではありません。誤解のないように。65歳で仕事は当の昔にリタイヤしているのですが、モーターサイクルのビジネス(ガレージを持っているのかな、よく分からないけど)を趣味のように手がけているらしい。でも最近疲れるので、この事業も友人にあげてしまうそうです。

私はこのモーターサイクル・ビジネスを友人にあげてしまうことを、彼のハーレーをあげてしまうのと聞き間違えて “何もまだこんなにきれいなのに、あげてしまうことはないんじゃないの!” って、彼にこういう口がきける何の権利もない私が思わず言ってしまったら “ノー、ノー、これは誰にもあげないよ。あげるのはビジネスだよ”って笑っていました。だって私、若い頃からバイクの後ろに乗って飛ばしてもらうのがだ~い、だい、だい、だい好きなんです!Wakuwaku_6 Heart2_4

明日は何でも、彼の家の前に朝9時、17歳の若者から65歳(彼は長老のようです)まで、50人のハーレーライダーが集合して一日ツーリングだそうです。なんか男のロマンみたいなものを感じますね、彼らには。それに比べて、私の身体はボロボロでロマンどころではありません。

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ハーレーに乗せてもらった後のご機嫌の私

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2007年5月19日 (土)

日本語教師養成講座 in New York

去年の暮れ、ランゲージスクールのクラスメートから40代のネイティブイングリッシュの女性を紹介されました、日本語と英語のエクスチェンジのために。

どういうことかというと、彼女のアパートに一週間に1回か2回お邪魔して、こんにちは~!と言って入ってから最初の1時間は日本語で、1時間経つと英語会話に切り替えるということです。彼女が用意してくれたクッキーや私が持って行ったおせんべいをかじりながら・・・Coffee_2

彼女の日本語は2級の検定試験を受けるくらいなので、けっこうレベル高いです。その彼女にある日聞かれました “ねぇ、この日本語、英語に訳して・・・”って2級試験用の応用ドリルを開きながら。どんな日本語かっていうと「私はできる限りの手を尽くしたが、何も手 Hand_1 に入れられなかった」という文章です。

で適当に英文を作って説明したら、“この「手」は何?この「手」は・・・”と聞かれ、あ、そうねぇ~この手は腕の先に付いている手じゃないものね~、と改めて日本語がややこしいのを認識させられました。

余談ですが、私が出版社に入りたての頃、漢字の書けない(ついでに英語の話せない)編集者として同僚によくからからかわれまし。因みにあの頃の出版社には、書いている記事はつまらなくても、漢字をいっぱい知っている編集者はたくさんいました。

私が会社を辞めるちょっと前には帰国子女という子がた~くさん入ってきました。その中には英語はペラペラだが作家から送られてきた日本語が分からない、要は日本語のニュアンスが分からないってヤツがいました。これには仰天  (゜o゜) Bikkuri_2 させられましたよほんとに。入社試験で何をチェックしているのかと。今はわかりません、どんな編集者がいるのか。

本題に戻りますが、そんなわけで、ここはイッチョ日本語を外国人に教えられるように勉強してみるか!Denki_1 と奮起したわけです。

マンハッタンにジャパンソサエティという日本の文化をアメリカに伝えるための組織があります。ここでプログラムされている「日本語教師養成講座」に通うことを決意し、4月後半から通っています。この講座、ただ座って現役日本語教師の教えを聞いていればいいのだろうと安易に申し込んだのですが、どっこい、そういう授業は最初の3回だけで、その後は交代で1回20分のデモンストレーションをしなくてはならないことが分かりました、しかも自分で独自に考え作った教材で。これけっこうハードUzumaki_2 です。

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すでに生徒役の13人のクラスメートの前で2回、初級者用のデモをしました。まだ来週最終日の10分間デモが残っています。はっきりいって私は教師に向いていません。そう1回目で自覚しました。だから途中からは、教師になるために通うのではなくて、楽しくOnpu_5 参加することに切り替えました。

ただやはり、“あれ、これ、それ”と “あの、この、その”  の違い、というか使い分けをどうやって生徒に教えるかなどのテクニックは、ふ~んなるほどねぇ~と関心させられています。こういったことはやはり学費を払っているだけのことはあります。

それとここに集まってきた“日本語教師になりたい日本人”の何人かが変でおもしろいです。生徒26人中3人が男性。女性の殆どは30代後半から40代の主婦。ダンナの海外転勤のために妻ビザで来ている人が殆どです。

昨日の授業で私の前に座ったきれいでおっとりした女性のダンナは日系の商社マンだそうです。そして私の隣に座っていた女性とは、帰宅後出かけたセントラルパークの前でばったり遭遇。この近所にお住まいですか?と聞くと、スッゴイ高そうな高層アパートを指差して“あそこに住んでるの~”だって。そっくりな顔をした7歳くらいの娘さんを連れていました。

中には日本人小学校で先生をしている女性もいて、この人、使っている教科書とそれにのっとって教えている先生のある言い回しを指摘して“その言い方はおかしい。日本語では絶対ありえない言い方です!”なんて、断定的な説明を延々としちゃう。

客観的に聞いているとそこには先生が説明したある部分を彼女が聞き逃しているがゆえに起きている大きな誤解があると分かるのですが・・・。それが彼女に分かるまでの押し問答の最中、私はトイレに行かせていただきました。

何しろこちらに長く住んでいる、そして特に働いている人はアメリカ人化してしまって、主張が強い(あ、誤解のないように。アメリカ人でも相手の話をちゃんと聞く人もたくさんいます)。しかしアメリカ人にはなりきっていらず、しかし日本人でもなくなっちゃっている。私はこちらに来てから、こういう日本人の女性何人かに出くわしました。疲れます、こういう人。

60代らしき女性も3、4人いて、このうちの1人Fさんがすごい!Okoru_2 在米40年というこの女性、授業開始待ちに隣りに座った人に学校の文句をこれでもかっていうほど途切れもなく話しかける。じゃあ来なきゃいいじゃない・・・って皆思いながら我慢してきいている・・・

でも授業や連絡事項は殆んど理解していないみたいで、解散時に“え、どうするの!?宿題ってなに?!”なんて周りの人に聞きまくっている。最初のうちは皆丁寧に教えていたけど、今は誰も取り合わず、“先生に聞いたほうがいいですよ”なんて言ってさっさと帰ってしまう。それで、この人のデモンストレーションがすごかった。

デモは何しろまったく日本語の分からない初級の外国人生徒に教えることが前提ですから、話すことはその日までに勉強したことと、その日教えること、そして片言の英語だけ。

F さんの担当する講義内容は日付と時刻で、特に「何時ですか」と「○時から○時まで」というフレーズ。しかしデモが始まったとたん、彼女はとうとうと「時間」ということの概念について語りだしてしまったのです。

“時間は人間にとって切り離せないもの。そう、いつもこうやって背中に背負っている、それが時間ですね” ってな感じで・・・

この概念も何の根拠もないものだし、日本人にも分からないような抽象的な言いまわして語り続けている20分間、みんな最初は何がなんだか分からないでいたのですが、途中から教室内は笑いの渦になり、先生もあきれ返って何の評価もしませんでした。評価のしようがないというのが正直なところでしょう。

結局彼女はこの日、自分のデモはウケタ!と思って帰ったと思います。

2回目デモは違う生徒と違う先生(デモのときはクラスが2つに分かれます。あちらの先生のが優秀)の前ですることになっているので、残念ながら彼女の2回目デモを見る事ができなかったのですが、翌日から彼女、おとなしくなっていました。

あと極めつけ“ヤナ女”Down_3 の話させてください。30代後半の小太りな女性。

初日、私の隣に座ったその女性は、先生がプログラム説明をしている時、たぶんメモ用紙の代わりだと思いますが、ノートパソコンを持って来てすべて英語で書き込んでいました、これ見よがしに。

まぁ英語のできない私のひがみかも知れませんが、何も日本語講座について日本語で説明しているのだから、英語で書き込むこたぁないだろうに・・・と思いながらも無視していたのですが、けっこうこの行為、隣でやられると気になるんですよ。ほらPC打ち込むときのパチパチって音とか。

しかしこれだけなら別に我慢の範囲なのですが、彼女しょっちゅう質問するんです、先生いじめArya_1 とも取れるような質問を。もう大分前のことなので殆んど忘れてしまいましたが、ひとつだけよ~く憶えています。

この日2冊の教材が配られました。一冊は初級生徒用のテキスト。もう一冊が教師用指導書。この2冊目にはこの教材独自の文法説明用語が書いてあります。

これを先生が説明している時、 “先生、この待遇表現、後置性、それと位相は英語でなんというのですか?” と彼女。

クラスにはデモの時間以外は常に先生は2人いて、その2人が顔を見合わせて (@_@)  “あ、分かりません。すみませんが、次回の授業までに調べますので、私たちの宿題ということにしてください”と言うと、してやったりといった感じの笑みを浮かべて頷いていました。

対偶表現だの、後置性だの、私たちがこの言葉を英語で知る必要はまったくなく、この質問には皆唖然となりました。そして次の授業日開始早々、この日本語の意味を英語で説明したプリントが先生から配られました。

しかし彼女はその日欠席。そして未だに姿を現しません。

ほかにもまだ笑っちゃうような変な人がいるのですが、長くなったのでこの辺にしておきます。

来週の木曜(5月24日)でジャパンソサエティ通いも終わります。そしたら再来週1週間、私だけのヴァケーションがやってきます。わ~い! この間に友人の車でフィアデルフィア美術館に行く予定です!どんな美術館だったか、またこちらでお知らせしますねー

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暑くもなく寒くもなく、散歩に最高の5月のセントラルパーク  

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